この記事では、中学生が成績が上がらないときに陥っている原因3つと対処法についてお話していきます!
教員時代、面談の時によくあったお悩みが
どうすればいいんでしょうか?
でした。
塾に入れたり、問題集を購入したり、勉強の方法を一緒に見直したり…
それでも成績が思うように上がらずに困ているという保護者の方がたくさんいらっしゃいました。
しかし、少し立ち止まって考えていただきたいのです。
いくつかの方法を試して成績が上がらないときは、もしかしたら成績の上がらない原因を正しく分析できていないだけかもしれません。
この記事では、中学生が成績が上がらないときの3つの原因と対処法を詳しく解説します!
【中学生】成績が上がらない!伸びない3つの原因

- 勉強しているはずなんだけど成績が上がらない
- 自分なりに頑張っているはずなんだけど成績が思うように伸びない
このような中学生の成績が上がらない原因としては、3つのことが考えられます。
- 英語や数学でつまずきがある
- 語句の暗記ができていない
- 繰り返しの学習ができていない
英語や数学でつまずきがある
中学生で成績が上がらないと悩んでいる人の多くは、英語と数学につまずきを抱えています。
そして、苦手をなくそうと、今勉強している学年や単元のワークをひたすら頑張って解いている人はいないでしょうか?
実は、それだけでは成績は上がらないのです。
英語と数学の成績を上げるには、分からなくなったところまでしっかり戻って、ひとつひとつ理解を進めていくことが絶対的に必要になってきます。
なぜなら、英語と数学が積み上げ型の学習だからです。(厳密にいうと国語もなのですが、中学国語の場合には積み上げないでも対応できるので、割愛します)

つまり、前がどこか一つでも分からなくなると次もどんどん分からなくなってしまうということなんです。
ところが、この英語と数学の学習の特徴を知らずに、分からなくなっている途中の段階から手をつけて、なんとかできるようにしようと頑張る人が多い気がします。
- 英語と数学を頑張って勉強しているのに点数がとれない
- 塾に入って勉強しているのに英語と数学が全然できるようにならない
このようになってしまう原因は、基礎がないところに学習を積み上げているだけになっているからなんですね。
【対処法】 分からなくなったところまで戻ってひとつひとつ理解する

数学と英語の成績を上げるためには、分からなくなったところまで戻り、ひとつひとつ理解をしていくことを大事にしていきましょう。
例えば中学1年生の最初のほうから分からない場合、たとえ中学3年生であっても戻ってやり直しをしてください。
「どこが分からないか分からない」という場合には、まずは学校のワークのまとめの問題を中学1年生の最初のほうから解き直してみるといいと思います。
分からないところが増えた単元から、もう一度ワークを解き直して教科書で内容を確認していきましょう。
- ワークを解く
- 解答解説をよく見る。教科書の内容も確認する
- その場で一度、間違えた問題を解き直しする
- 数日後、間違えた問題のみ解き直しをする
繰り返すことによって、徐々に英語・数学の基礎力がアップしていきます。
語句の暗記ができていない
実は中学生の定期テストの問題は、暗記で対応できる問題がとても多いです。
つまりテストで点数がとれていない場合、圧倒的に暗記が不足しているということになるんですよね。
特に、国語の漢字・語句、理科や社会の単語は覚えれば覚えただけすぐに点数に反映されます。
【対処法】覚えるべき語句をしっかり覚える

語句などの暗記ものは、覚えていない限り絶対に解けるようになりません。
ですので、あまり特別な勉強法はないかなと思います。
「どんな方法でもいいので、語句はしっかりと覚える」これに尽きるかなと。
暗記するべき語句の例を載せますので、しっかり暗記ができているのか確認しましょう。
暗記するべき語句
- 漢字
- ことわざ
- 慣用句
- 英単語
- 英文法
- 社会の単語
- 理科の単語
- 数学の公式
語句の暗記の方法は、さまざまです。
暗記には根気と努力が一番大事になります。自分に合った方法で覚えましょう。
暗記の方法 例
- ワークを何回も解いて覚える
- 何回も書く・読む
- 自分でテストをしてみる
- 友人や家族とクイズ形式にして覚える
- タブレット型通信教育でゲーム感覚で覚える
- 紙に書いて見えるところに貼る
繰り返しの学習ができていない
成績が上がらないと悩んでいる子の多くが、ワークの繰り返し学習ができていません。
厳密にいうと、分からなかった問題やできなかった問題を繰り返し解いていないのです。
中学校は5教科で宿題もでますし、テストの範囲も広いので、ワークを一周するだけで精一杯という子は、実際多いんですよね。
しかしそれでは、分からない問題が分からないままになってしまうので、点数は伸びません。
【対処法】学校のワークの問題を分からないところを中心に何度も解く

成績を上げるためには、分からない問題や苦手な問題を解きなおす回数を増やすことが必要です。
できている問題は何度も解かなくて大丈夫です。
できなかった問題のみしるしをつけ、日にちを空けて2~3回解きなおすことをおすすめします。
ワークの解き直し方法については以下の記事に詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

【中学生】塾に行っても成績が上がらない・伸びない!原因は?

「勉強しても成績が上がらない・伸びない!」というお悩みに関連してよく聞くのが
というものです。
私は教員になる前に塾で4年間アルバイトしていたことがありますが、その時にも成績がなかなか上がらずに困っていた生徒を何人も目にしました。
もちろん私も教える側としてできる限りのことをしましたが、塾で成績が上がらない子には共通する原因が見えてきました。
- わからないことをわからないままにしている
- 課題をやらない
- 英語と数学でつまずいているのに、さかのぼり学習をしていない
わからないことをわからないままにしている

塾に行っても成績が上がらない子は、わからない箇所を先生に聞いていない人が多いです。
成績を見る限りわからない箇所が多いはずなのに、いざ「何かわからないところある?」「質問ある?」と聞いても何も聞いてこない子が多かったんですよね。
成績を上げたくて塾に通う子は、授業を受けることと同じくらい質問することを大切にする意識で臨んだ方がよいでしょう。
課題をやらない

出された課題をきちんとやらないのも、塾で成績が上がらない子に見られる特徴です。
その日の授業内容を確認する課題をきちんと解かないと、内容が定着せずに成績アップにはつながりません。
出された課題を毎回きちんと解き、解答解説を見て答え合わせを丁寧にしているか、今一度確認してみましょう。
英語と数学でつまずいているのに、さかのぼり学習をしていない

塾に通っているのに、英語と数学の点数が伸びずに悩んでいる人はいませんか。
この記事でも解説したように、英語と数学は積み上げ式の教科で、一度どこかでわからなくなるとそのあとの学習がすべてわからなくなります。
今学校でやっている学習内容や学年の内容をどんどん学習していくタイプの塾にいると、英語と数学でつまずいた子はずっとわからないままになってしまいます。
英語と数学でつまずいている子は、できない単元まで戻って学習することはできないか、進度を一度相談してみることをおすすめします。
また、わからないところまでさかのぼって学習したい場合には、通信教育の利用もおすすめです。
通信教育ならば塾よりもまわりを気にせずに自分のペースで学習できますし、苦手なところを繰り返し演習したり、学年や単元をさかのぼって勉強したりすることも可能です。
中学生向きの通信教育に関する詳しい記事もありますので、興味がある方はぜひあわせてご覧ください。


まとめ

この記事では、中学生の成績が上がらない3つの原因についてお話していきました。
- 英語や数学でつまずきがある
- 語句の暗記ができていない
- 繰り返しの学習ができていない
特に中学生は、英語と数学の攻略が全体の成績アップにつながるカギになります。
英語と数学のつまずきさえ丁寧に学習しなおすことができれば、あとの3教科は今習っているところからでも十分に巻き返しが可能です。
成績を上げるための対処法も説明しましたので、ぜひ参考になればうれく思います。

