この記事では、「中学生は塾がいいの?通信教育がいいの?」と迷っている方に向けて、元中学校教員の目線から選ぶ時のポイントをまとめていきます!
大学時代には塾講師のアルバイトを4年間経験。
中学生に本当に役立つ勉強の知識をわかりやすく厳選してお届けします!
中学生になると勉強も一気に難しくなり、塾や通信教育を検討する方も増えると思います。
このように考えている保護者の方も多いのではないでしょうか?
この記事では、塾や通信教育のメリット・デメリットを整理し、どのような人に合うのか・選び方のポイントなどを解説していきます。
おすすめの通信教育についての詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。

中学生には塾か通信教育か?どっちがいいの?

私的には、中学生には塾向きの子と通信教育向きの子がいると思っています。
どっちのが特にいい!というのはなく、本人に合っていれば塾でも通信教育でもどちらでも大丈夫です。
・基礎がある程度あり、現状よりもさらにレベルアップしたい!
・周囲と切磋琢磨しながら勉強したい
・自分のペースで勉強していきたい!
・苦手やつまずきの対策にも力を入れたい!
こんな感じでおおざっぱにイメージしていれば、合わなくて失敗するということはないのかなと思いますね。
塾のほうがおすすめの子、通信教育の方がおすすめの子の特徴をさらに細かくまとめると以下のようになります。
【塾がおすすめ】
- 家ではない場所のほうが勉強に集中できる
- 決められたカリキュラム、進度で勉強するのが苦ではない
- 周囲に一緒に頑張る人がいたほうが勉強のモチベーションが高まる
- 塾のカリキュラムや教材、宿題をどんどんこなすことで力をつけたい
- (保護者向け)金額が多少張っても、塾の先生に勉強のサポートをしてほしい
【通信教育がおすすめ】
- 習い事や部活などで塾に行く時間がない。時間と場所を選ばずに勉強をしたい
- 自分に合った内容・ペースで勉強をしたい
- 苦手やわからないところが多い
- 塾が合わない・合わなかった
- (保護者向け)できるだけ安い金額で、質の良い教材で勉強してほしい
塾のメリット

ここからは、塾と通信教育のメリットとデメリットを整理してみます。
まず、塾のメリットには以下のようなものが挙げられます。
- 勉強をしなければならない環境が自然と整う
- 友人と切磋琢磨しあえる
- 先生に直接質問できる
- 親があまり関与しないでも学習効果が出る
勉強をしなければならない環境が自然と整う
塾に通うと、決まった時間に塾に行き宿題も出るので、自然と勉強をしなければならない環境になります。
宿題も出ますし、授業についていかなくてはいけないけません。
しかし、勉強を管理されていることが逆に勉強をするモチベーションにもなります。
家にいると勉強が進まないという子は、
塾でみんなと勉強するほうが学習効果が出る可能性が高いです。
友人と切磋琢磨しあえる
塾に行くと自然と学校の友人や同世代の子たちと触れ合うことになり、勉強のモチベーションがアップします。
周囲が頑張って勉強していると、自然と自分も頑張らなきゃという気持ちになってくるんですよね。
一人で勉強だとなんとなくやる気が出ないという子は、同学年の子から刺激を受けながら勉強した方がいいかもしれませんね。
先生に直接質問できる
分からないことがあったとき、その場で直接先生に聞くことができるのも塾のメリットです。
私の経験だと、学校の先生には聞きにくい問題も塾の先生に聞いて解決しているという子も結構いました。
分からないことをすぐに解決できる場があるというのは、勉強を進めるうえでとても心強いですよね。
親があまり関与しないでも学習効果が出る
塾の場合、親は送迎をするくらいで勉強の部分に関しては塾におまかせという形になります。
親自身が中学生の勉強の進め方や高校受験などについて知らなくても、塾の先生がすべて行ってくれます。
「中学生の学習についてはプロの方に頼みたい」
「高校受験対策をお願いしたい」という保護者の方は、
塾に入れるとより安心できるかもしれませんね。
塾のデメリット

塾のデメリットには以下のようなものが挙げられます。
- お金がかかる
- 送迎が大変
- 合わない場合がある
お金がかかる
やはり塾の一番のデメリットはお金がかかるということです。
文部科学省の調査によると、公立学校に通う中学生の年間の塾代は約20万円。
公立中学校塾代平均約20万円
中学1年生→年間約11万円
中学2年生→年間約18万円
中学3年生→年間約31万円
送迎が大変
保護者の方がお仕事をしている場合や、家に小さいお子さんがいる場合などは送迎が負担になることもあります。
塾に通う場合には、週に何回かは送り迎えをするという生活が数年続くことになる覚悟が必要です。
合わない場合がある
塾に通う子の悩みのほとんどが「合わない」と思ってしまうことだと言えます。
塾に入ってみたはいいけど、
「教室の雰囲気が合わない」
「先生が合わない」
「勉強の進度が合わない」
「教材の難易度が合わない」
「宿題の量が合わない」などなど…
「合わない」ということが原因で
勉強に身が入らなかったり、結果が思うように出なかったり、塾をやめたくなってしまったりということがよく起きます。
しかし、1回塾に入ってしまうとなかなかやめることは難しいです。
長い間学習効果が出ないまま、ずるずるとやり続けるというケースも多々見受けられます。
通信教育のメリット

次に、通信教育のメリットについて説明していきます。
- 自分のペースで勉強できる
- 塾に比べると安い
- 苦手やつまずき対策により集中できる
自分のペースで勉強できる
通信教育の一番の魅力は、自分のペースで勉強がしやすいということです。
自分の学力に合った問題を選択したり、勉強の形(紙テキストか映像授業かなど)も好きなものを選んだりできます。
より自分に合った勉強がしやすいというイメージですね。
自分に合った勉強は続けやすいですし、自分に必要な内容をピンポイントで学習できるので効率的に点数アップまでもっていくことができます。
また、最近の中学生は学校外で習い事をしていたりクラブチームに所属していたりするケースも多いですよね。
勉強との両立が大変なほど忙しく、塾に通う時間が確保できない子も教員時代見てきました。
忙しくて学習時間がなかなかとれない子も、通信教育なら自分に合った問題を自分のペースで学習できるのでおすすめですよ!
塾に比べると安い
塾に通うと月に1万円以上するところがほとんどです。
しかし通信教育の場合には、月1万円以下で質の良い教材を使用して勉強できます。
進研ゼミ中学講座 | 月5,980円~ (オリジナルスタイル中1・12か月一括払いの場合) |
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スマイルゼミ中学生 | 月7,480円~ (全学年共通) |
スタディサプリ中学講座 | 月2,178円~ (月払い全学年共通) |
Z会中学生 | 月8,115円~ (タブレットコース中1・12か月一括払いの場合) |
デキタス | 月4,400円~ (全学年共通) |
※すべて税込み価格で表示
苦手やつまずき対策により集中できる
「学校の勉強についていけない」
「成績が上がらない」
「勉強しても点数がとれない」
このように悩んでいる人の多くが、塾に通うことで問題を解決しようとします。
しかし私は、勉強に悩みを抱えている場合、塾に通うことでかえって逆効果になることも多いと考えています。
なぜなら、つまづきや苦手は、学年や単元をさかのぼって何回も何回も問題を解かないと解消されないからです。
塾に通うと、授業進度に自分も合わせなくてはいけなかったり自分の学年の問題しか解けなかったりするんですよね…
勉強が苦手・つまづきがある・わからないことが多い子ほど、わからなくなったところまで戻って丁寧に丁寧にやり直す過程が絶対的に必要なんです。
分からないところを何度もやり直す勉強って
実は塾よりも自分のペースで進められる通信教育の方が圧倒的にやりやすいのです。
通信教育のデメリット

通信教育のデメリットには以下のようなものがあります。
- 自己管理が大変
- 親もある程度関与する必要がある
自己管理が大変
通信教育をいいものにするのも、悪いものにするのも自分次第です。
まずは強い心をもって継続することができるのか、
次に苦手分野や補わないといけない分野をしっかりと自己分析して勉強できるかなど、
徹底した自己管理が必要です。
中学生の子供だけでは自己管理が難しい場合あるので、
親がある程度介入して勉強の様子を見守っていく必要もあります。
親もある程度関与する必要がある
やはり中学生一人で通信教育を使いこなすことは難しいため、
親もある程度関与して勉強を手伝う必要があります。
タブレットの使い方を確認したり、勉強の進め方やスケジュール管理を一緒に確認してあげたりします。
最近の通信教育は親もスマホで学習状況を細かく確認できるものも多いです。
苦手な箇所や勉強の様子を把握し、アドバイスも必要です。
- 忙しいから子供の勉強にかかわる時間がとれない
- 勉強のことはプロの塾の先生に全部お任せしたい
このような保護者の方は塾のほうが楽かもしれませんね。
塾か通信教育かを選ぶときの大事なポイント

ここまでで、塾と通信教育のメリット・デメリットについてお話してきました。
メリット・デメリットを客観的に見ていろいろ書いてきましたが、私は塾か通信教育かを選ぶ際には
- 金銭面
- 自分一人で、自分のペースで勉強したいか否か
の2点が一番重要になってくると思います。
通信教育は、自分一人で自分のペースで勉強ができる・金額が安く抑えられる点が強みなんですよね。
ですので、「自分一人で自分のペースで勉強してしっかりと学習効果を出していきたい」
「苦手なところを何度も復習したい」
という子は通信教育を選ぶべきだと思います。
反対に、
「みんなと一緒に勉強することが苦ではない(むしろ切磋琢磨できてプラスになる)」
「塾で決められたカリキュラムに沿って勉強していくことが苦ではない」という子は
迷わず塾を選んで大丈夫だと思います。
塾か通信教育かを選ぶときに失敗しないコツ

ここまで塾か通信教育かを選ぶときに大事なポイントをお話してきました。
もちろん、メリットデメリットを比較検討することは大事なことです。
しかし一番大事なのは、無料体験をして自分でやってみた感想を大事にして決めることです。
塾や通信教育はまさに「百聞は一見にしかず」。
どちらをやるのか迷う場合には、まずは塾や通信教育をいくつか資料請求・無料体験してみることをおすすめします。
塾の場合には、ご自宅の近くにある通いやすい塾にまずは無料体験に行ってみてください。
複数行ってみるとそれぞれの塾の特色がわかるようになります。
通信教育の場合には、ネットで簡単に資料請求や無料体験の申し込みができます。
無料体験したらすぐに入会というわけではないので、いろいろ見て判断したほうが断然お得ですよ。
私が見ていいなと思った通信教育をまとめた記事もありますので、興味のある方はあわせてご覧ください。

まとめ
この記事では、塾か通信教育か?メリットデメリットや選び方のポイントを解説していきました。
- 家ではない場所のほうが勉強に集中できる
- 決められたカリキュラム、進度で勉強するのが苦ではない
- 周囲に一緒に頑張る人がいたほうが勉強のモチベーションが高まる
- 塾のカリキュラムや教材、宿題をどんどんこなすことで力をつけたい
- (保護者向け)金額が多少張っても、塾の先生に勉強のサポートをしてほしい
- 習い事や部活などで塾に行く時間がない。時間と場所を選ばずに勉強をしたい
- 自分に合った内容・ペースで勉強をしたい
- 苦手やわからないところが多い
- 塾が合わない・合わなかった
- (保護者向け)できるだけ安い金額で、質の良い教材で勉強してほしい
塾や通信教育にはそれぞれももつ特色がある。
合うほうを見極めれば、どちらを選んでも学習効果はきちんと出る。
塾も通信教育も、きちんと勉強を積み重ねれば効果は期待できるものです。
しかし、向き不向きがあるので「やってみて合わなかった」ということもあるでしょう。
ですので塾でも通信教育でもまずは無料体験をしてみて、自分に合うものを判断してみることをおすすめします!
この記事を読んで、塾にしようか通信教育にしようか迷っていた方の役に少しでも立てばうれしく思います。
