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【私立中学校と公立中学校の違い5選】現場をみた元教員が解説

【私立中学校と公立中学校の違い5選】現場をみた元教員が解説

この記事では、私立中学校と公立中学校の違いについて、現場を経験した元教員が解説していきます。

この記事を書いた人
まこ
まこ
元中学校国語教員。公立中学校と私立中学校での勤務経験あり。中学生に本当に役立つ勉強の知識をわかりやすく厳選してお届けします!
子どもを私立中に入れるか公立中に入れるか迷っている…どんな違いがあるんだろう?
私立中は学費高いけど、具体的に公立中とは何が違ってくるのか気になるな…

このように、私立中学校と公立中学校の違いについて気になっている保護者の方って多いと思います。

この記事では、実際に私立中と公立中で働いていた私が、現場で見たこともふまえながら違いについてご紹介します。

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私立中学校と公立中学校の5つの違い

私立中学校と公立中学校の5つの違い

私立中学校と公立中学校の違いは、おもに以下の5つです。

  • 学費
  • 子どもの学習意欲
  • 子どもの多様性
  • 通学距離
  • カリキュラムや高校受験
まこ
まこ
私自身が実際に教員として私立中学校と公立中学校で働いてみて、特に違いがあらわれているな~と感じた点ですね。

違い① 学費

やはり一番に異なってくるのは学費です。

実際に文部科学省の調査でも、私立中学校と公立中学校とでは約3倍ほどの学費の差があることが分かっています。

私立中学校と公立中学校の学習費の違いについて

年間にかかる学習費総額(学校教育費+給食費+学校外活動費の合計)

私立中学校1,406,433円
公立中学校488,397円
私立中学校 学習費総額

中1:1,624,661円
中2:1,230,122円
中3:1,362,389円

公立中学校 学習費総額

中1:456,582円
中2:436,183円
中3:569,348円

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」

 

私の勤めていた私立中学校では、私立中学校に通いながら学習塾にも行っている生徒が全体の7~8割くらいいました。

てっきり私は「私立中学校に通う子は塾には通っていない」という先入観があったので、驚きましたね。

まこ
まこ
私立と公立で学習費の差がこれだけあらわれるのは、私立中学校に通わせる学費に加えて、塾代などもかかっていることも影響しているのかもしれませんね。

違い② 学習意欲

私立中学校は受験をして入っているので、当然学習意欲は高い子が多いです。

公立中学校には学習意欲が高い子~低い子までさまざまな子がいます。

学習意欲が高い子が多い環境で授業をするメリットは、授業のレベルがおのずと高くなることが挙げられます。

クラスの中でも真ん中くらいの学力の子や、勉強が苦手な子にも分かるように授業を行ったとしても

その子たちに学習意欲があるので、結果的にクラス全体の学習レベルもだんだんと上げることができます。

しかし、公立中学校の場合には、学習意欲も学力もバラバラの子を対象に授業を行います。

全員に分かるように授業を行うことを心がけますが、クラス全員のレベルに合った授業というのはどうしても厳しいのが現状です。(例えば真ん中のレベルの合わせた場合、学力が高い子は物足りず、低い子はわからなくなってしまう)

また、公立中学校の場合には、クラスの治安のよさが授業の質にダイレクトに影響します。

クラスが荒れていて、勉強をしたい子も授業がままならないというケースも現実問題としてあります。

自分のレベルに合った授業を受けたいという場合には、私立中学校のほうがいいかもしれませんね。

違い③ 子どもの多様性

私立中学校には、似たような境遇や学力の子が集まります。

一方公立中学校は、さまざまな特徴をもった子どもが集まります。

「同じような境遇の子としかいないと視野が狭くなるのでは?」
「いろんな子がいたらトラブルが多くなるのでは?」

と、心配する方もいらっしゃると思います。

ですが、どんな環境でも人間関係のトラブルはあるものです。

まこ
まこ
よく、「私立中学校に入れれば人間関係のトラブルが少ないって聞いたんですけどどうですか?」みたいな質問を目にするのですが、普通にあります。

反対に、公立中学校でも人間関係のトラブルとは無縁でうまくやれたという子もいます。

子どもたちは自分の置かれた人間関係の中でいろいろなことを学びとっていくので、どこにでも一定数のトラブルはありますし、その分学びもあります。

私立・公立どちらの子どもがいいというわけでなく、

学ぶ本人がどういう友達と一緒に学んでいきたいかが重要なんじゃないかと感じます。

違い④ 通学距離

私立中学校は、遠方からバスや電車などを使って通学しているケース多いです。

一方公立中学校は、徒歩や自転車通学の場合がほとんどです。

中学生は学校で授業を受ける以外にも、部活動や塾、習い事などで忙しいです。

通学時間が長いとそれだけ本人の負担にはなるので、私立中学校に通う場合には親子で通学時間についてはよく話し合っておくとよさそうです。

違い⑤ カリキュラムや高校受験

私立学校の場合には、学校ごとにカリキュラムや教育方針が決められています。

高校受験も、そのままエスカレーター式の場合や中高一貫教育を行っている場合もあるでしょう。

一方、公立中学校の場合には基本的に全国一律で同じカリキュラムで、高校受験もあります。

まこ
まこ
私のいた私立中学校では、エスカレーターで高校に入ることを見越して中学受験をしている子もいました。

私立中学校と公立中学校の決定的な違い

私立中学校と公立中学校の決定的な違い

ここまでは、私立中学校と公立中学校の違いを比較してきました。

さまざまな違いがありますが、結局のところ決定的な違いは

学習面への力の入れ方

だと思います。

 

私立中学校は、学校ごとに独自の教育カリキュラムや授業方針などがあります。

子どもの学力や可能性を伸ばす方に力を入れているイメージですかね。

時代に対応した教育にも敏感で、プログラミング教育やオンライン授業なども積極的に取り入れています。(そうしないと受験者が来てくれなくなってしまうので)

 

一方で公立中学校は、公教育の側面が強いです。

学力を高めたり、時代に対応したりする教育というよりは、「みんなに平等に教育を受けさせる」ことが優先される傾向にあります。

最低限学ばないといけない事柄を全員にきちんと教えていくというイメージです。

私立中学校か公立中学校か迷っている場合には、自分はどんな授業を受けたいか?という点を軸に考えてみてもよさそうです。

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まとめ

この記事では、私立中学校と公立中学校の違いをまとめていきました。

まこ
まこ
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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