この記事では、中2が陥りがちな「中だるみ」の原因と対策方法についてお話しします!
来年は受験だし心配…。
お子さまが中2になり、成績や勉強への取り組み方を見て、「中だるみ」を心配する保護者の方もいるでしょう。
確かに中2は時期的に中だるみはしやすいですが、過ごし方次第で受験期に差が出る重要な時期でもあります。
この記事では、元中学校教員の私が、中だるみの原因と対策・克服の方法について解説します。
中2で中だるみになる原因は?
中2に中だるみが起こる原因には、以下のことが考えられます。
- 学校生活に慣れてきた
- 勉強が難しくなってきた
- 勉強以外のことに興味がある
学校生活に慣れてきた
中2は授業や部活動などの学校生活にも慣れ、自分の生活リズムが出来上がってる時期です。
テストの準備や授業の予習復習も、「このくらいやっておけば大丈夫」と、良くも悪くも見通しが立てられるようになります。
最低限の勉強だけしかせず、気づかぬうちに勉強時間が大幅に減っていることもあります。
中1と比較して学習時間が減っていないか、学習の取り組みにゆるみはないかなど、今一度確認するとよいでしょう。
勉強が難しくなってきた
学習内容が難しくなってくることで、成績が落ちたり、勉強へ取り組む意欲が減ったりすることがあります。
中学校の学習内容は、中1の2学期からぐっと難しくなり、学年を追うごとに徐々にレベルが上がっていきます。
中1の途中から学習内容がわからなくなってくると、その影響は中2の成績や学習意欲に表れます。
勉強以外のことに興味
部活やクラブ活動、友人関係、遊びなど、勉強以外のことに興味があり、学習意欲がなくなっている場合も考えられます。
勉強以外の活動も中学生にとっては大切な経験ですが、中2の学習の基礎は、高校受験に影響を及ぼします。
勉強との両立きちんとできているか、学習計画を見直してみましょう。
中2で中だるみになってしまったときの対処法
中2で中だるみになっているときには、勉強内容をできるだけ厳選し、「少し頑張ればできる量」を積み重ねることがポイントです!
遠い目標や膨大な量の勉強するとやる気もなくなり、よい結果につながりません。
中だるみになってしまったときの具体的な対処法は、以下のとおりです。
- 短期的な目標を立てる
- 英語と数学を中心に勉強する
- 資格取得などの新しい挑戦をする
短期的な目標を立てる
中だるみでやる気が出ない場合には
- 毎週ある英語の小テストで〇〇とる
- 今月の中間テストで全教科〇〇点以上とる
などの「近い目標を立ててクリアする」を繰り返していきましょう!
近い目標を設定することで、勉強内容や量も明確になり、学習に取り組みやすくなります。
英語と数学を中心に勉強する
中だるみの時期に、5教科すべての勉強に力を入れるのは難しいかもしれません。
まずは英語と数学だけでも、欠かさずに予習復習に取り組みましょう。
英語と数学は、前の単元がわからなくなると後ろの単元がすべてわからなくなる「積み上げ式の教科」です。
- 平日は、学校の宿題と数学と英語の予習復習
- 休日は、ほかの教科の予習と復習
など、休日と平日の勉強を分けることも、忙しい中学生が勉強と他の活動を両立するうえでは有効ですよ!
中学生の基本的な勉強法について紹介した記事もございますので、参考にしてみてください!
新しい挑戦をする
「勉強がわからないわけではないけど、学校生活に慣れてなんとなくやる気がでない」という場合には、学習面の新しい挑戦をどんどん増やしてみましょう!
例えば
- 英検や漢検に挑戦する
- プログラミングに挑戦する
- 模試を受験してみる
などです!
学校の定期テストや実力テスト以外の挑戦も増やすことで、学習時間や学習態度にもメリハリが生まれます。
中高一貫校で中だるみが心配な場合にも、新しいことにチャレンジすることは効果的です!
「勉強が難しくなってきた」「わからないところが増えた」が原因の中だるみは早めの対処が必要!
中だるみの原因のなかでも
- 勉強内容が難しくなってきたので、勉強する気が起きない
- わからないところが増えてきて、勉強にやる気がでない
など、「わからない」が根底にある場合には、なるべく早く対処することが大切です。
特に数学と英語は、一度どこかでつまずくとあとの単元がすべてわからなくなるため、気づいた段階ですぐ対処しましょう!
学習内容で「わからない」が増えたときの勉強法4ステップ
「わからない」が多いときは早く対処することがわかっていながらも、どこから手をつけるべきかわからない人は多いでしょう。
わからない部分が多いときは、まずは以下の4ステップで勉強を進めましょう!
- まずは最低限、宿題を欠かさず行う
- 「英語」と「数学」はどの単元からわからなくなっているのか、さかのぼって確認する
- 「英語」と「数学」はわからなくなった単元からさかのぼって復習し直す
- 漢字、理科や社会の一問一答などをたくさん解いて自信をつける
英語と数学は積み上げ式の教科のため、わからなくなった単元まで戻って学習し直す必要があります。
中学生が英語と数学で特につまずきやすい単元です。
中1の最初から2学期に入る頃の単元は要チェック!
英語…「be動詞」 「三人称単数」 「一般動詞」
数学…「正負の数」 「方程式の計算と文章題」
一方で、漢字や理科・社会の一問一答などは、今習っているところからでも取り組めるため、勉強すればするだけ点数につながります。
①を平日、②~④を休日にまとめて行うと、忙しい中学校生活とも両立がしやすくておすすめです!
以下の記事でも勉強法について詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
中2は差が生まれやすい時期!
一般的には中2は中だるみの時期と言われますが、成績を伸ばす子はぐんぐん伸びる時期でもあります。
つまり中1の基礎がしっかりしている子とそうでない子で、成績に差がつきやすい時期でもあるのです。
ぜひ中2を成績を伸ばすチャンスの時期ととらえ、基礎基本の定着や資格の挑戦など、有意義な時間にあててみてくださいね!