この記事では、中学生の国語の勉強法について詳しく解説していきます。
このように、国語の勉強法について悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
中学生の国語は定期テストと高校受験で勉強の仕方が変わってきます。
ここでは元中学校国語教員であった私が、国語の基本的な勉強法についてわかりやすく解説していきます!
国語はしっかり勉強すれば点数が上がる教科!
よく「国語ってセンスじゃないの?」「勉強しても全然点数上がらないんだけど」という声を耳にします。
確かに、国語は理科や社会などの他の4教科に比べて点数が上がりにくい教科であるのは事実です。
しかし、漢字や文法などの「覚えればできる」分野も存在します。
国語が苦手と悩んでいる人の多くは、なかなか点数に結び付かない部分とすぐに点数につながる部分を混同している傾向にあります。
ですので、まずはすぐに点数アップにつながる漢字・文法・語句などの基礎を徹底的に固めることが国語の勉強では大事です!
国語の特性について詳しく解説した記事もございますので、お時間があるときにあわせてぜひご覧ください。
【中学生】国語の勉強って毎日するべき?
中学校に入ると、「毎日の予習復習が大事」と先生から何度も言われますよね。
国語は毎日予習復習した方がいいのか、気になる方もいるでしょう。
私としては、国語は漢字テストや文法テストなどの小テストの勉強は毎日行って、あとは定期テスト前に範囲を集中的に勉強しなおせば十分だと思います!
空いた時間は、数学や英語などの予習復習に回すことをおすすめします!
中学生の国語勉強法【定期テスト編】
ここからはいよいよ、中学生のテスト勉強法について解説していきますね!
定期テストの場合には出題範囲が決まっています。
ワークやプリントなどの学校で配られた教材を何回も解けば十分対策できますので、以下のステップで進めていきましょう!
- 漢字や文法をまずはしっかりおぼえる(漢字ドリルや文法ワークを使う)
- テスト範囲のワークを最低2回は解く
- 授業ノートやプリント類を見直す
国語の定期テストの勉強法や、高得点のために気をつけるポイントは以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください!
中学生の国語勉強法【高校入試対策編】
高校入試の国語では、はじめて見る問題にテスト時間中でどれだけ対応できるかが問われます。
つまり、付け焼刃の暗記や短期間の勉強では点数がとれるようにはならないということです。
中学校3年間をかけてコツコツと、高校入試に対応できる国語力を磨いていく必要があります。
ここからは漢字・文法・古文漢文・長文読解・作文に分けて、それぞれの勉強のポイントを見ていきます。
漢字の勉強法
定期テストのように決められた範囲があれば、漢字ドリルを何回も解けば対策できます。
しかし高校入試対策になると範囲が広く、漢字だけに勉強の時間を割くことはできません。
私がおすすめする高校入試向けの漢字の勉強法は、ワークや実力テストなどで出てきたわからない漢字を練習するというものです。
間違えた漢字や長文読解に出てきた漢字を練習し、解ける問題を増やしていきましょう。
また、常日頃から定期テスト対策で漢字を丁寧に勉強していれば、同時に高校受験対策にもつながりますよ。
文法の勉強法
中学生が意外とおろそかになりがちなのが、文法の勉強です。
文法は入試問題での出題数は少ないですが、解ければ確実に入試で有利になります。
文法の勉強法は、文法だけを扱った問題集を1冊用意し、繰り返し解くことが効果的です。
学校の問題集でもよいですし、市販の問題集を購入しても良いと思います。
古文・漢文の勉強法
古文と漢文は、まず単語の暗記を完璧にすることを心がけましょう。
単語の意味が分からないと、長文問題を全くと言っていいほど解けなくなってしまうからです。
また、特に古文は以下の3つがテストによく出題されますので、問題を解くときにも意識して解くと力がつきます。
古文の頻出問題
- 会話の主語は誰か
- 会話文はどこまでか
- 係り結びの法則について
長文読解の勉強法
長文読解は大きく分けて小説などの文学的文章と、説明文などの説明的文章の2つに分かれます。
長文読解の対策では、できるだけたくさんの文章に触れて、はじめて見る問題を解く経験を積むことが効果的です。
問題集を選ぶ際には、考え方の過程が丁寧に書いてあるものを選ぶことがおすすめです。
文学的文章
文学的文章を読むときに、ただ漠然と物語を読んでしまうという人も多いでしょう。
文学的文章を読むときに特に気をつけたいポイントは以下の3点です。
- 登場人物の関係性をざっくりと把握する
- 主人公の心情の変化に着目する
- 情景描写に注目する
文学的文章で見落としてはいけないのは、物語を通して主人公の心にどんな変化があったかです。
心情の変化に関係するような出来事や情景描写に注目すると、物語を把握するのに大きく役立ちます。
説明的文章
説明的文章を読むときに特に気をつけたいポイントは以下の3点です。
- 指示語・接続語に着目して読む
- 同じことを言っている表現を正しく把握する
- 記述問題の答え方に注意する。(「~から。」でまとめるなど)
文学的文章には、「同じことを何度も言葉を言い換えて表現する」という特徴があります。
ですので、同じことを言っている箇所に印をつけて読むだけでも、内容がすっきりと整理されるはずです。
また、「しかし」「すなわち」などの接続語に注目して読むのも効果的です。
「しかし」は前の事柄と反対のことを言うというように、接続詞を見るだけで後の文章で何を言うのかなんとなく想像できるからです。
作文の勉強法
実は国語の高校入試対策で一番に力を入れるべきは、作文対策かもしれません。
なぜなら、作文を書く力は一朝一夕では育たないうえに、入試での配点も極めて高いからです。
また、作文の対策には必ず添削してくれる人も必要です。一人ではなかなか勉強できないのが作文のやっかいな点なんですよね。
おすすめの勉強法は、入試の1年くらい前から高校入試の作文の過去問を少しずつ解くことです。
最初は週に1枚程度完成させるペースで構いませんので、時間を測って作文を書いて、学校の先生や塾の先生などに添削してもらいましょう。
中学生の国語の勉強におすすめの問題集
国語の問題集選びに悩んでいる人は多いと思います。
はじめて解く問題に対応する力を伸ばすのに最適な問題集を厳選していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
この記事では、中学生の国語の勉強法について定期テスト編と高校入試編に分けてご紹介しました。
中学生の国語の勉強では、覚えるべき語句をしっかり覚え、成績が上がるまで根気強く勉強を継続していく姿勢が大切です。
「国語の勉強って何したらいいの?」と悩んでいる人に、少しでも役立てればうれしく思います。