教員採用試験に不合格になった後って、今後の進路について悩みますよね。
講師をするにしても公立にするか私立にするか、私立学校の講師のなり方がわからないという方もいるでしょう。
実際私も教員採用試験に不合格になった後、その後の進路について相当悩みました。
しかし結果的には私立学校の講師になってよかったと思っています。
この記事では、教員採用試験不合格後に私立の講師になることがおすすめの理由と、私立の講師になる具体的な方法について詳しくお伝えしていきます!
【大学生~新任のころのわたし】
- 大学4年生 教員採用試験不合格(人生一の大挫折)
- 社会人1年目 私立中学校で常勤講師として勤務(副担任・部活動副顧問)。私立中学校に勤めながら2度目の公立教員採用試験に合格
- 社会人2年目 公立中学校に正式に採用(担任・部活動顧問)
教員採用試験に不合格になったら私立の講師になるのがおすすめの理由
教員採用試験に不合格になった後の選択肢はいくつかあると思います。
私は私立の講師になることをおすすめします。
理由は以下の通りです。
- 公立学校とは違う場所で教員としての経験を積める
- いきなり担任をもつケースが少ない
- そのまま私立学校に勤めたければ、何年か勤めたら専任教員として採用される
- (小学校や中学校の場合は特に)勉強に意欲のある子どもたちに教えることができる
- 公立学校に比べて形式的な書類や研修が少ない
- 勉強時間の確保がしやすい
①公立学校とは違う場所で教員としての経験を積める
正直に言って私は公立の教員採用試験に不合格になった時、ショックが大きすぎて、一回公立学校の世界からは離れたいな…と思っていました。
私立学校なら公立学校とは全然別世界ですので、知っている人もいません。
新たにリセットするつもりで教員生活をスタートさせることができましたね。
中学校で常勤講師として副担任や部活動の副顧問になり、新人として基本的なことをじっくりと学べた気がします。
②いきなり担任をもつケースが少ない
公立学校の常勤講師の場合には、1年目からも担任をもつケースが多いです。
公立で常勤講師をする場合は、新卒であってもいきなり担任をもって実戦へ!というのも全然あり得ますね。
加えて教員採用試験再トライのための勉強をしながらとなると、時間的にも厳しいものにはなると思います。
一方私立の場合には、基本的に講師から始まって数年経験を積むと専任として採用というパターンが多いので、講師の間には担任をもつケースが少ないです。
教員採用試験のための勉強時間を確保したい方や、しっかりと教員として経験を積んでから担任をもちたいという方は、私立での講師をおすすめしますね。
③そのまま私立学校に勤めたければ、何年か勤めたら専任教員として採用される
私立学校は、講師として最初は採用され、数年経験を積んで専任になるというパターンが一般的です。
つまり、順調に講師経験を数年積めば将来的には専任教員になれるのです。
公立の教員採用試験に不合格だったころの私は、この未来が確約されたような私立の講師のシステムにとても魅力を感じました。
公立学校は何年講師を勤めても、採用試験に合格しない限りは、正式に教員として採用されません。
「講師経験が確実に専任教員としての道へとつながる方がいい」という方は、私立の講師になる選択も考えてみてもよいかもしれませんね。
④(小学校や中学校の場合は特に)勉強に意欲のある子どもたちに教えることができる
私立の講師として小学校や中学校に採用された場合、お受験を経て入学してきた子どもたちを教えることになります。
実際に私も私立中学校の常勤講師でお受験をして入学してきた生徒たちに対して授業をしていたのですが、学習意欲が高い子どもたちとの授業はとても楽しかったですね。
思考の深まりや意見の活性化していく様子が日々感じられて、教員としてのやりがいを感じました。
⑤公立学校に比べて形式的な書類や研修が少ない
私立学校から公立学校に異動した時、初めの頃は書類や研修の量の差に驚きました。
公立学校は公教育なので、いろいろと定められた書類や研修が多いのです。(常勤講師の先生も)
その点私立学校は学校ごとに制度や手続きを決めているので、こまごまとした書類や研修が圧倒的に少なかったですね。
私としては事務処理が減った分、授業の準備や生徒との交流の時間が増えたのがとてもいいなと感じました。
私の知り合いで公立学校と私立学校を経験した先生にも話を聞きましたが、私立学校の書類や研修の量の方が圧倒的に少なかったと言っていました(笑)
授業の準備や教員採用試験の勉強時間を増やしたいという方は、私立での講師の方がいいかもしれませんね。
⑥勉強時間の確保がしやすい
私立で講師になる場合、いきなり担任をもつというケースが少ないため、その分担任をもってバリバリやるよりも時間的な余裕が生まれやすいです。
教員採用試験の勉強や授業準備に割く時間が確保できるのがメリットですね。
教員採用試験不合格の発表の後からでも、私立の講師になるのは間に合うのか?
このように、公立の採用試験の発表がある10月からでも私立の講師になれるのか疑問をもっている方は多いと思います。
結論から言うと、公立の教員採用試験不合格後からでも、私立の講師になるのは全然間に合います!
実際に私も、公立の採用試験に不合格になった後から私立学校の教員募集を探し始めて試験を受けに行きました。
勉強は公立の教員採用試験で勉強していた基礎があったので、試験科目に合わせて少し復習するくらいでしたが、無事に採用されました!
私立教員の具体的ななり方や、対策方法に関してはこちらの記事に詳しく書いてあるので、ぜひ一緒にご覧ください。↓↓↓
私立の講師から公立の教員採用試験に再チャレンジして不利にならないか?
私立で講師をしながら公立の教員採用試験を受けて不利にならないかな?
私立で講師になってそのまま私立教員として生きていくのもいいですが、公立の教員採用試験に再度チャレンジしてみたいという方もいるでしょう。
「私立から公立に行くのって不利にならないかな?」と不安になる方も多いと思います。
でも大丈夫です!私立で講師をしながらでも公立の教員採用試験に合格することはできます。
面接では確かに私立学校に勤めていることを珍しく思われてたくさん質問されましたが、むしろ印象に残りやすくプラスに働いたと思っています。
教員としての経験を積んでいることは私立でも公立でも変わらないので、経験したことを武器にして試験に臨むことができましたよ。
まとめ
この記事では、教員採用試験に不合格になった後、私立の講師になることはおすすめかどうかについて解説しました。
実際に私は私立で常勤講師を経験してから公立の学校に正式に採用されましたが、私立で経験を積めてよかったと思っています。
公立だけではなく私立の学校も知れたことで、学校ごとの雰囲気の違いや職場環境の違いも味わことができました。
「教員として働く」というのは公立も私立も変わらず同じなので、教員としての自信ややりがいも、私立での講師経験で培うことができました。
この記事を読んで私立の講師に少しでも興味を持ってくれる方が増えればうれしいです。
「私立で講師経験を積む」という選択肢もぜひ加えてみてくださいね。