このように、中学校教員の忙しい時期に関して、疑問をもっている人は多いと思います。
この記事では、中学校教員の本当に忙しい時期について、元中学校教員の立場から解説しています。
・中学校教員の本当に忙しい時期が気になる人
・家族や友人に中学校教員がいて、中学校教員の繁忙期について興味がある人
・中学校教員の忙しさの理由が知りたい人
中学校教員の忙しい時期ベスト3(平日編と休日編に分けて公開)
世間では、中学校教員は多忙であるといわれています。
月の残業時間は100時間超えで、休日も部活動で出勤するなどは当たり前と言われてきました。
働き方改革の導入が教育現場でも始まったとは言え、長時間勤務の現状がまだ残っているのが現状です。
私も実際に中学校教員でしたが、1年間を通して忙しいなと感じる仕事でした。
ここからは、忙しい中学校教員の仕事の中でも、最も忙しい時期をランキング形式で3つ紹介します。
中学校教員は休日も部活動で出勤しますので、平日編と休日編に分けて紹介します。
平日編
- 【1位】 学期末(2学期制の場合は9、10月と2、3月)
- 【2位】 行事前
- 【3位】 テスト時期
休日編
- 【1位】 夏(6、7、8月)
- 【2位】 春(4、5月)
- 【3位】 秋(9、10月)
中学校3年生の担任の場合
入試の近づく秋、冬は入試の準備や進路相談などで忙しくなる。
【平日編】1位 学期末
平日で一番忙しい時期は、学期末です。(2学期制の場合は、9月10月と2月3月。3学期制の場合には、7月、12月、2月3月。)
学期末には、普段の学校業務に加えて
- 学期末の教科の成績をつける
- 通知表をつくる(←これが一番時間がかかる)
この二大業務が待っています。
担当しているクラス全員分の成績をつけるので、なかなか時間もかかりますし、ミスがあってはいけないので神経も使います。
例えば、私の場合には国語の教員として約140人(4クラス分)、自分の担任しているクラスで35人の成績をつけていました。
【平日編】2位 行事前
運動会や宿泊体験学習、修学旅行などの学校行事の前は、事前準備のために忙しくなる傾向にあります。
生徒を下校させた後の放課後に、打ち合わせをして段取りをつめていったり、備品の準備をしたりします。
そうなんです。正直に言うと、一年中何かの準備に追われているというのが現状です。
事前の準備が大変な学校行事
私が経験した中で、事前の準備が大変だった学校行事をランキングにすると次のようになります。(上から順に大変になっています)
- 修学旅行や宿泊体験学習のような泊りの行事 【とても大変】
- 運動会 【大変】
- 合唱コンクール 【大変】
- 授業参観・家庭訪問・三者面談の準備 【まあまあ大変】
- その他開かれる様々な行事の準備 【普通】
【平日編】3位 テスト時期
中間テストや期末テストの前や後は、生徒も大変だと思いますが教員も忙しいです。
なぜなら、テスト前にはテスト問題の作成、テスト後には大量の採点があるからです。
5教科の教員の場合には、1年の間で定期的にテストの時期が訪れるので、計画的に仕事をして問題作成と採点の時間を捻出しています。
他の教科の先生の採点が終わっていても、終わらずに丸付けしていることも多かったです。
【休日編】1位 夏 (6、7、8月)
中学校教員といえば、部活動の指導が休日にもあります。
特に休日の部活動で忙しくなるのは、夏の大会前の時期です。
この時期には、試合を意識した練習や練習試合、遠征などを入れて大会に備えるので、休日も休みは無くなります。(特に運動部の場合)
夏の大会で勝ち進んでいった場合には、8月下旬まで忙しいこともあります。
【休日編】2位 春 (4、5月)
春は部活動に1年生も入り、夏の大会に向けた新しいシーズンが始まる時期でもあります。
基礎練習や練習試合で試合感覚を磨く大事な時期なので、休日も練習に力を入れていることが多いですね。
【休日編】3位 秋 (9、10月)
秋は、運動部にとってはシーズン最後になる時期なので、最後の追い込みをする時期です。
文化部は、発表会が秋ごろに集中している場合が多いので、試合で遠方まで行くこともあります。
中3の担任の場合 入試を控える秋冬は超多忙
ここまで述べてきたのは、一般的な中学校教員の多忙な時期でしたが、中学校3年生の担任になった場合、今までの業務に加えて入試準備があります。
特に、進路相談や入試のための資料作りにあたる秋冬(10月~2月)くらいの忙しさはピークで、膨大な仕事量になります。
平日も休日も忙しい時期は特に忙しい!
中学校教員は多忙と言われますが、特に、平日も休日も忙しい時期は最も大変な時期です。
例えば7月は、3学期制の場合には学年末の成績を出す時期でもあり、夏の大会の前でもあるので、休みなく働きます。
「中学校教員は長期休み中なら暇」は本当か?
よく、「先生って長期休み中何してるの?」「長期休み中なら暇でしょ?」という意見を聞くことがありますが、意外と長期休み中でも忙しいというのが現状です。
長期休み中でも忙しい理由には
- 部活動の指導がある
- 研修や三者面談がある
ということが挙げられます。
ですが、普通に学校がある時期に比べれば長期休み中はゆとりができるのは事実です。
例えば私の場合は、長期休みではない時期は、基本的に1日以上の休みをとったことはありませんでした。
ですが、長期休み中はまとめて3~4日の休みをとることが可能でした。
プライベートで旅行するときは、夏か冬に行っていましたね。(春休みは次年度の準備で忙しく休みが取れない)
中学校教員は、長期休み中も意外と忙しい。だが、普通に学校がある時期に比べれば時間的にゆとりができる!
時間的にゆとりがある長期休みはいつ?
私の経験だと、中学校教員が比較的時間にゆとりがあるのは
- 冬休み (年末年始でまとめて休暇がとれる)
- 夏休み (お盆に時間がとれるが、それ以外は部活動で忙し場合あり)
- 春休み (年度末や次年度の準備で忙しいのが現状)
この順番でした。
この時期であれば、生徒が普通に登校している時期よりはゆとりがあるので、予定も立てやすいです。
まとめ
この記事では、教員の本当に忙しい時期をランキング形式で紹介しました!
平日編
- 【1位】 学期末(2学期制の場合は9、10月と2、3月)
- 【2位】 行事前
- 【3位】 テスト時期
休日編
- 【1位】 夏(6、7、8月)
- 【2位】 春(4、5月)
- 【3位】 秋(9、10月)
中学校3年生の担任の場合
入試の近づく秋、冬は入試の準備や進路相談などで忙しくなる。
この記事が、中学校教員の忙しい時期が知りたかった方の参考になればうれしいです。