教員になることが決まって、実家から通勤する人もいるでしょう。
実際にどれくらいの時間までなら通勤可能なのか、一人暮らしを考える目安はどれくらいなのか、気になっている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、実際に教員時代に車通勤をしていた私が、教員の通勤時間ってどれくらいまでがベスト?という疑問について考えてみました!
全国の平均通勤時間ってどれくらい?
そもそも、通勤時間の全国的な平均ってどれくらいなのでしょう?
平成28年に総務省が行った社会生活基本調査の結果によると、往復の通勤時間の平均は1時間19分であることがわかっています。
(参考 社会生活基本調査からわかる都道府県ランキング:総務省統計局)
片道にすると39分です。
また、教員の勤務実態調査の結果によると、小学校教員の通勤時間は30分以内が71%、31分~1時間が25%、1時間以上が4%になっています(中学校教員も同程度の割合)。
(参考 平成28年度教員勤務実態調査)
データを見る限り、通勤時間を判断する場合には30分前後を目安にするとよさそうですね。
教員の通勤時間が1時間をこえてくるときつい理由
私は教員時代、車で通勤をしていました。
- A校…通勤時間約30分(田舎道のため時間帯によっての時間のばらつきはあまりない)
- B校…通勤時間約1時間(通勤ラッシュ時は1時間をこえることもしばしば)
通勤時間の異なる2つの学校に通ってみた率直な感想は
です。
通勤時間1時間を体験して身をもって痛感したのは、通勤時間は短いほどいいということでした。自分的には1時間の通勤時間はデメリットしか感じなかったですね(泣)
なぜ1時間通勤になるとつらいのか、理由は主に4つあります。
朝が早い
教員は長時間勤務と言われますが、他の仕事と比較みると特に朝が早いんですよね。
遅くとも7:30までには学校についていないと、準備が間に合いません。
部活動の朝練やその他の行事、日直などで、7時前に学校に行かなければいけないこともしばしばでした。とにかく眠くて眠くて仕方なかったです。
期間限定での早起きなら耐えられるかもしれませんが、毎日早起き→1時間の運転はジワジワと体に堪えましたね…
休息時間がなくなってしまう
通勤時間に往復2時間とられてしまうと、睡眠時間の不足に直結します。
朝早く夜も遅い生活になってしまうので、休息時間が皆無になってしまうんですよね。
加えて中学校教員の場合には、土日も部活動が入っていることもあったので、休日も1時間出勤しなければいけないのが結構つらかったです。
1時間の通勤時間は自分の時間にはならない
通勤時間中は自分の時間にあてることができると思っていましたが、私の場合は眠すぎて苦痛な時間にしかなりませんでした(笑)
自己研鑽のために勉強関係のラジオも聴いたことがあったのですが、楽しくないですし、ただの子守歌になってしまいました。
車に乗りながらできたことと言えば好きな音楽を聴くくらいですが、リラックスできる時間になるかと言えばうーん…という感じでした。
人にもよりますが、私の場合にはできるだけ早く帰宅して、自宅でゆっくりした方がよかったなと思いますね。
学校の場所を基準に考えるため、結局なんでも遠くなる
例えば忘年会や歓迎会をする場合、毎回学校近くのお店になるので、帰るが大変でしたね。
他にも、現地集合で部活の地区大会会場や教員研修の場所に行くとしても、学校のある地区が会場になるので全部家から遠いんですよね。
学校関係の集まりはどこに行くにも遠くなってしまったのがデメリットだなと思いました。
自宅が学校から近すぎるよりも遠い方がいい?
よく「自宅から学校が近すぎるとプライベートで生徒や保護者に会ってしまう」という声があります。
確かに学校から車で10分以内とかになると、生活圏が生徒と保護者と同じになってしまうので、あまりおすすめしませんね。
学校から遠い方が学校関係者と生活圏が一緒にならないので、仕事とプライベートが分けられて快適かもしれません。
普段行くスーパーやコンビニなどが学校から少し離れている方が、プライベートは保たれる
ただ、例え自宅と学校の距離が1時間離れていても、同じ都道府県内であればいつでも会う可能性はあるんですよね…
教員をやっている限り、例えば同じ都道府県内の大型商業施設や人が集まるスポットは、「生徒や保護者と会うかもしれない」と思って行く必要があります。
私は休日に「生徒や保護者に見られているかも」と思いながら出かけるのが窮屈だったので、県内の人が集まりやすいスポットにはできるだけ行きませんでした(笑)
まとめ:通勤時間30分と1時間を体験して思ったこと
もし私が過去の自分にアドバイスするとしたら
通勤時間は30分まで。それ以上になるなら、学校の近くに一人暮らしするのを検討した方がいいよ。
と言います。
教員生活は思ったよりもハードですので、睡眠と休息の時間をどれだけ確保するかが大事です。
仕事が終わってからすぐに帰宅できるだけでも疲労感は軽減され、朝も少しゆっくり寝ていられます。
できるだけ学校近くに家を借りた方が通勤にかかる負担がなくなるので、結果的に仕事もはかどりますし、自分の時間も確保できると思います!
もし通勤時間の関係で、一人暮らしをしようか迷っている方がいらっしゃったら、「毎日続ける」ということを判断基準にしてみることをおすすめします。
「毎日続けても苦痛ではないか」を考えられると、合わない通勤時間で無理をすることもなくなると思います!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。