みなさまこんにちは!まこです。
この記事では、教員採用試験で受かる人の面接と場面指導の対策法についてお話ししていきます。
教員採用試験の人物試験(面接、集団討論、場面指導など)って、筆記試験のように合格の基準が明確ではないので対策しにくいですよね。
ですが、大丈夫です!
教員採用試験の人物試験は話し方に注意するだけで、一気に合格する可能性が高くなります。
話し方が重要になる理由や具体的な対策法について、教員採用試験不合格も合格も経験した私がポイントを絞って解説していきます!
・人物試験の対策法をいろいろ見すぎて、結局何に一番重点をおいて対策するべきか分からなくなってしまった人
・教員採用試験経験者の対策したポイントが知りたい人
・受かるポイントをおさえた面接・場面指導・集団討論の対策法が知りたい人
面接・場面指導・集団討論で一番大切なこと
面接・場面指導・集団討論って点数がはっきりわかるわけではないので、対策がしにくいですよね。
私も一番最初に試験を受けたときは、様々なことに注意を払って対策しました。
考えて考えて、面接・場面指導・集団討論に挑んだ結果、…まさかの不合格(笑)
不合格になり、私はやっと気がついたのです。
教員採用試験の面接・場面指導・集団討論で最も重要なのは話し方なんだと。
ぶっちゃけ、採用側は話の内容よりも話し方や態度から、教員らしい堂々とした感じか?というのをジャッジしているだけなんだと気がついてしまったんです。
この、「話の内容よりも話し方が大切」というのはメラビアンの法則とも呼ばれています。
「メラビアンの法則」とは、人はコミュニケーションにおいて、どの部分に影響を与えられるのかを数値化したものです。数値化した結果は以下のとおりです。
具体例 | 影響力 | |
言語情報 | 話の内容、言葉そのものの意味 | 7% |
聴覚情報 | 音の高低、大きさ、話す速さ口調、間の置き方など | 38% |
視覚情報 | 態度、視線、表情、しぐさなど | 55% |
出典:メラビアンの法則とは?第一印象が大切?誤解せずに理解してビジネス・接客・恋愛に役立てよう
また、メラビアンの法則では、コミュニケーションの内容を2種類に分類しています。
バーバル・コミュニケーション (言葉を使ったコミュニケ―ション) | 会話や文字、声の大きさやトーンなどで構成 |
ノンバーバル・コミュニケーション (非言語コミュニケーション) | 顔の表情やジェスチャー、服装、人との距離感など、言葉以外のあらゆるものが該当 |
出典:メラビアンの法則とは?7-38-55ルールの活用法、ビジネスでの注意点、具体例
メラビアンの法則を見て分かること
- 人は話の内容ではなく、相手の表情や態度などの視覚的情報や、話す声の大きさなどの聴覚情報に大きく影響を受ける
- 話の内容や言葉の意味そのものだけを気にしていては、コミュニケーションをうまくとることはできない
実際に私の周りで教員採用試験に合格した人の中にも、ぶっちゃけ話の内容はたいしたことないのに(失礼)、態度が堂々としている人、何人もいました(笑)
教員採用試験の合否は、教員としてふさわしいことをアピールできるかで決まる
教員採用試験は、採点側に自分が教員としてふさわしいことをしっかりアピールできるのかが合格を左右します。
教員は教育を担うという社会的に重要な役割を果たしているので、見た目や雰囲気から出る教員としての風格や信頼できる雰囲気が非常に大切です。
この「教員として信頼できる感じ」というあいまいな感覚を採点側に伝えるためには、話している言葉の内容だけを注意するのでは不十分なのです。
話し方や見た目のしっかりした雰囲気を駆使して、教員として自分がいかにふさわしいかをアピールできた人が、合格へと一歩近づくのです。
受かる人の面接・場面指導・集団討論の攻略法
ここからは、面接試験、集団討論、場面指導で、話し方に注意して対策する方法について解説します。
面接試験
集団面接や個人面接で、受かる人の話し方特徴は以下のとおりです。
- だらだらと話すのではなく、簡潔明瞭な受け答えを心がける
- はきはきと元気よく話す
- 入室や退出のマナー、あいさつの仕方に気をつける
- 覚えたことを話すのではなく、自分の思いを表情に乗せて話す意識をする
だらだら話すのではなく、簡潔明瞭な受け答えを心がける
面接試験で、必要以上に話すしてしまう人がいますが、これは大きな減点対象です。
ですので、自分の意見は簡潔明瞭にまとめましょう。
特に個人面接の場合には、面接官と会話するようにテンポの良い受け答えをすることの方が好印象です。
自分の意見を述べてから追加質問を待つという形でよいと思います。
はきはきと元気よく話す
どんなに素晴らしい答えを話していたとしても、自信がなさそうでおどおどしていたり、声が小さかったりすると台無しです。
面接官は、面接で話しているあなたの姿から、教員になったときの姿を想像して判断しています。
ですので、教員としてふさわしいと判断してもらえるような、堂々とした態度(偉そうにしているということではない)を意識しましょう。
入室や退出のマナー、あいさつの仕方に気をつける
面接の第一印象は、入退出とあいさつの仕方で決まるといっても過言ではありません。
そこで面接官によくない印象をもたれてしまうと、面接の時間中ずっとイメージを回復することができずに終わってしまう可能性があります。
ですので、最低限のマナーやあいさつをこころがけましょう。
覚えたことを話すのではなく、自分の思いを表情に乗せて話す意識をする
練習で覚えてきた質問の受け答えをそのまま話しても、面接官にはバレバレです。
棒読みになってしまうだけではなく、受験者の思いが言葉に乗ってこないのです。
ですので、面接の答えを用意するのはほどほどにして、本番では聞かれた質問に対して、自分の思いを表情と共に伝える意識をすることをおすすめします。
場面指導
私は、場面指導に苦い思い出があります。(この後詳しく話しますが…)
場面指導で大切なのは、
- (保護者対応の場合には)何を言われても堂々と受け答えをする
- (生徒の対応の場合には)生徒の気持ちに寄り添って受け答えをする
この2点です。
場面指導は、受け答えの内容よりも、態度や姿勢の部分の方がとりわけ重要になってきます。
(保護者対応の場合には)何を言われても堂々と受け答えをする
私は、過去に2回受けた教員採用試験が、両方とも保護者対応の場面指導でした。
そして、1回目の受験時、保護者役の面接官のあまりの圧に、びっくりしておどおどしてしまったのです!
再現してみるとこんな感じです。(男の人が保護者役の面接官です)
【テーマ】
部活の選手の決め方に納得いかない保護者が学校に来ました。あなたならどのように対応しますか?
こんな感じでした。私はいまだにこの場面指導のシチュエーションに、どのように受け答えしたらよいのか分かりません…
おそらく、何を答えるのかではなく、どのような態度で受け答えるのかを見られていたのだと思います。
この時は、あまり偉そうにしてもいけないのかなと思い、堂々とはきはき受け答えする様子が足りませんでした。
この場面指導の結果が影響したのか分かりませんが、1回目の教員採用試験の結果は不合格…
このとき私は、「来年も保護者対応の場面指導だったとしたら、どんな風に言われたとしても堂々としていよう!」と決意したのです。
そして翌年の教員採用試験。「何を言われても堂々と」をスローガンに挑みました。
【テーマ】
「上履きをふんでいることを注意されたと娘が泣いて帰ってきた。いったいどのような指導をしたのか説明してほしい」と保護者が来校してきた。あなたなら、どのように対応しますか。
こんな感じでした。
1回目の失敗を意識して、堂々と受け答えをし、自分の指導の意図をしっかりと説明することを意識しました。
また、2回目の場合は、保護者役の言いたいことの本質が「娘が泣いてきたことの不満」にあることが見えたので、その点をケアできるような受け答えを意識しました。(謝るべきポイントはしっかり謝る)
表情や態度を駆使して、自分の思いを堂々と伝えることが大切です。
保護者対応の場合には、何を言われても堂々とした受け答えを心がける。自分の指導の意図をしっかりと伝え、保護者の言いたいことの本質を捉えて受け答えするとよい。
(生徒の対応の場合には)生徒の気持ちに寄り添って受け答えする
生徒対応の場合には、子どもの意見や気持ちを汲んだうえで指導ができているかが評価のポイントになります。
子どもの意見を一通り聞いたうえで、「ダメなことはダメ」と、自分の思いをしっかりと伝えていきましょう。
子どもに寄り添う姿勢を、表情や態度でしっかりと見せることができれば、採点側にも好印象です。
集団討論
集団討論で見られているポイントは、大勢での話し合いの中でのふるまいです。
どのような意見を出すのかも重要ですが、もっと大事なのは、大勢の意見を掛け合わせてよりよい答えをどのように導くのかという過程です。
集団討論で受かる人の話し方の特徴は、以下のとおりです。
- 自分の意見は簡潔明瞭に分かりやすく話す
- 他の受験者の意見をしっかりと聞き、自分の意見に取り入れる
自分の意見は簡潔明瞭に分かりやすく話す
集団討論では、多ければ10名ほどで討論をすることになります。
そのような場で、1人が1分も2分もだらだらと話していては、全員の意見を1回聞いて終わってしまい、話し合いになりません。
このようになってしまっては、採点側も好印象は抱きませんよね?
私も過去に2回教員採用試験の場で集団討論をしたのですが、長く話す人が本当に多かったんです…全然討論が前に進まずにやきもきしたことを覚えています。
集団討論はあくまでも、グループ内で意見をどのようにブラッシュアップさせていくかの方が重要です。
主張→理由を明確に話せば、意見は十分に相手に伝わりますので、自分の意見を話す時間はほどほどにしましょう。
他の受験者の意見をしっかりと聞き、自分の意見に取り入れる
集団討論では、自分の意見だけに固執してはいけません。
他の人の話を聞いたうえで自分の意見を変化させ、グループでより良い結論を導き出していく姿勢が大切です。
しっかりと自分以外の受験生の話を聞いて、自分の意見に取り入れる姿勢を見せましょう。
最後に
この記事では、教員採用試験で受かる人の面接・場面指導・集団討論の対策法について解説しました。
【面接試験で意識すること】
・だらだらと話すのではなく、簡潔明瞭な受け答えを心がける
・はきはきと元気よく話す入室や退出のマナー、あいさつの仕方に気をつける
・覚えたことを話すのではなく、自分の思いを表情に乗せて話す意識をする
【集団討論で意識すること】
・自分の意見は簡潔明瞭に分かりやすく話す
・他の受験者の意見をしっかりと聞き、自分の意見に取り入れる
【場面指導で意識すること】
・(保護者対応の場合には)何を言われても堂々と受け答えをする
・(生徒の対応の場合には)生徒の気持ちに寄り添って受け答えをする
面接・場面指導・集団討論の対策を行う時、最初はどうしても受け答えの内容ばかりに目がいってしまいます。
ですが、大事なのはその内容をどのような表情や態度で相手に伝えるのかということなのです。
これから教員採用試験の人物試験に挑むみなさまには、ぜひ言葉の内容以外の要素で自分の思いを伝えることを意識してもらいたいです。
みなさまの良い結果を期待しています!