この記事では、教員のメリットデメリットを、教員をしていた時の経験をもとにお話しします。
このように、実際教員ってメリットデメリットどんな感じなの?と気になる方って多いと思います。
そんなわけでこの記事では、一般企業と比較したときの教員のメリットデメリットをお話しできればなと思います。
教員のメリットは?
教員のメリットは、主に3つあると思います。一言でいえば安定性ですよね。
- 基本的にクビになることはなく、安定している
- 利益や成果をあげなくていい
- 産休・育休がとりやすい
①基本的にクビになることはなく、安定している
教員は一度なってしまえば、よっぽどのことがない限り定年まで勤めることができます。
会社とは違って、学校はつぶれてなくなってしまう心配もありません。
将来の給料が保証されていて安定しているのは、教員の一番のメリットですよね。
また、時代の流れや社会の変化は関係なく教員という仕事はなくならないので、一生続けていける仕事というのもいいポイントですかね。
②利益や成果をあげなくていい
当たり前ですが学校は利益を目的としません。
一般企業なら利益をあげないと会社がつぶれてしまう可能性がありますが、教員はノルマや成果とは無縁の世界です。
常に「何か成果をあげなきゃ!」「会社に貢献しなきゃ!」というプレッシャーと戦う必要はありません。
成績によって部署の移動などもあまりないので、極端な話、自分で率先してスキルアップなどをしなくても何年も勤められてしまうんですよね。
③産休・育休がとりやすい
特に公立教員の場合は、公務員なので福利厚生が安定しています。
産休育休も数年単位でとることができ、女性も比較的働きやすい職場であると思います。
福利厚生が充実していることを理由に、教員を目指す人も多いですよね。
合格者の実績を出す必要があったり、産休育休が公務員よりは短かったり。
教員のデメリットは?
教員のデメリットは、主に4つあります。
- 残業代がつかない
- 拘束時間が長い
- 利益を出さなくていいがゆえに、無駄が多い
- 平日に有給がとりにくい
①残業代がつかない
教員には残業代という概念がありません。
つまり、どれだけ残業してもその対価が支払われないということです。
教員って残業代がない代わりに、給料の4%が「教職調整額」としてもともと上乗せした形で給料が支給されるんですが…
正直給料の4%じゃ、全然残業時間に見合ってないです!
しかも中学校教員の場合、まあ月100時間の残業はまだまだ当たり前でした。
残業代が出ないのは知っていて教員になりましたが
仕事してもその対価がもらえないのは、思ったよりもきつかったですし、正直モチベーションも低下しましたね。
ちなみに、厚生労働省の調査でも教育・学習支援業の残業代は少ないことがわかっています。
調査産業計 | 1,7623円(前年比-9.1%) |
---|---|
鉱業・ 採石業等 | 27,826円(-4.0%) |
建設業 | 25,760円(-8.8%) |
製造業 | 28,526円(-7.2%) |
電気・ ガス業 | 53,345円(4.0%) |
情報・ 通信業 | 31,489円(-1.3%) |
運輸業・ 郵便業 | 38,890円(-12.6%) |
卸売業・ 小売業 | 10,515円(-13.9%) |
不動産・ 物品賃貸業 | 17,482円(0.6%) |
金融業・ 保険業 | 22,385円(-3.3%) |
学 術 研 究 等 | 24,826円(-10.0%) |
飲食 サービス業等 | 3,214円(-53.9%) |
生活関連 サービス等 | 5,683円(-32.4%) |
教育・ 学習支援業 | 6,478円(4.5%) |
医 療・ 福 祉 | 13,518円(-6.7%) |
複合 サービス事業 | 20,050円(2.8%) |
その他のサービス業 | 17,646円(5.0%) |
一般企業の場合には残業時間にも厳しくなっていますし、残業したらその分残業代がしっかりつきます。
働いた分のお給料もらえないなら、そりゃ教員志望者も減るわ、と教員やって思ってしまいましたね。
②拘束時間が長い
教員って朝から晩まで学校にいるんですよね。
私も7:30~21:00くらいまでは平均して学校にいました。
教員の勤務時間や残業時間が長いことは巷でも言われていると思いますが、本当にその通りでした。
いや、残業代出してくれるならまだいいですよ?
残業代も出なくて13時間労働はさすがにきつすぎました。
時間だけとられて何も得ているものがない感覚になって空しくなりましたね。
③利益を出さなくていいがゆえに、無駄が多い
教員って利益を出さなくていい反面、無駄なものが多い気がします。
無駄な会議や膨大な紙資料、去年もこうだったからと言って続く仕事のやり方などなど…
結局、「利益を出す」みたいな明確な共通の目標がないから、業務効率化が進まないんだな~と思いました。
確かに私立中学校は合格者実績を出すという利益追求っぽい側面はあるのですが、勤めている人が入れ替わらなかったり、伝統を重んじる感じが強くて、結局昔のやり方を続けていた感じもする(私の勤めた私立中学校だけかもしれませんが)。
④平日に有給がとりにくい
教員になってみて、「平日に有給がとりにくい仕事だな~」と実感しました。
基本的に平日は生徒が学校に来るし、有給で休むとしても自分の代わりを見つけないといけません。
平日に有給をとることはほぼ不可能なんですよね。
教員が有給を使うときは基本的に長期休みの時になるのですが、部活の指導などがあれば有給を使う暇もないときもあります。
普通の平日に「仕事休むわ~」ということができないので、公務員や一般企業に勤めている友人たちをうらやましく思ったこともあります。(月曜日に有給とって3連休にするとかしてみたかった…)
教員からの転職で登録しておくといいサイト
この記事を見てくださった方の中で、教員からの転職を考えていてこの記事にたどり着いたという方もいらっしゃるかと思います。
実際に私も、教員採用試験に落ちたときに一般企業を考えて複数の転職サイトに登録していたことがあります。
教員からの転職に役立つサイトを載せますので、ぜひ参考になればと思います。
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まとめ
教員のメリットといえば、「やりがい」「子どもたちの成長が見れる」などがよく挙げられると思います。
私も最初はやりがいを軸に教員になったのですが、実際にやってみると、どれだけ働いても残業代がつかないのは結構こたえましたね…
もし教員と他の職業を検討している方がいれば、残業代の面は大きく変わってくることを意識しておくとよいかと思います。
この記事では実際に教員をしたうえでメリットデメリットを書いていますので、他の職業と比較したい方などの参考になればうれしいです。