今回は、講師をしながら教員採用試験を受験しようと考えている方に向けた内容をお届けします。
私には、大学4年生の時に受けた教員採用試験に不合格になり、翌年講師経験を積みながら採用試験を受けて合格した経験があります。
講師の時に私がどのようなことに気をつけて教員採用試験に合格したのか、みなさまにお伝えできればと思います。
・講師で受験する教員採用試験に、絶対に合格したい人
・講師受験のときに気をつけるポイントが知りたい人
・講師をしながら教員採用試験に合格した人の情報が知りたい人
講師で教員採用試験に合格【気をつけたこと5選】
私が実際に講師で教員採用試験に合格した時に気をつけたことは次のとおりです。
- 知識の部分は、徹底的に覚え直す
- 論作文を15枚以上書いて、書き方を思い出す
- 論作文や面接では、講師を実際に経験して学んだことなどの自分の実体験を必ず入れる
- 話すときには、「ゆっくり・はっきり・堂々と」を意識。分からないことがあっても、堂々としている
- 突き抜けるのではなく、無難に減点されないことを意識
- 中学校国語教員志望
- 私立中学校で常勤講師として勤務
- 担任はもっていない
- 部活動は陸上部(←陸上は全くの未経験)の副顧問
- 不合格Aランクで一次試験は免除だった。二次試験の面接・論作文・集団討論・場面指導・適性検査からの受験
このような状態から5つのポイントに気をつけて教員採用試験に臨んだ結果
講師でも教員採用試験に合格することができました。
知識の部分は徹底的に覚え直す
私は二次試験からの受験だったとはいえ、教育に関する知識の部分は面接や論作文で問われます。
教育に関する知識量は、現役の時に受験した時まで戻しました。
教育時事や教育用語など、知っていなければ答えられない知識の部分はしっかりと頭に入れておきましょう。
満点をとるつもりで、覚えるところはしっかりと覚え直すことをおすすめします。
筆記試験で不合格になってしまった人も同じで、やはり知識の部分は徹底的に覚え直すとよいとおもいます。
暗記できるところは完璧に暗記し、知識の応用が必要な部分は何度も問題を解いて力をつけておきましょう。
論作文を15枚以上書いて、書き方を思い出す
論作文を時間内に書き終わらせるためには、ある程度の慣れが必要です。
「どのように書くのか」という論作文の型を守りながら、時間内に書き終わらせるスキルをもう一度磨きなおしました。
ちなみに、講師をしているときは添削を頼むつても時間もなかったので、自分で見て改善して、そのまま本番を迎えました…(国語教員志望の自分を信じきった作戦)
論作文や面接では、講師を実際に経験して学んだことなどの自分の実体験を必ず入れる
講師で教員採用試験を受験することの強みは、現場の経験を踏まえて意見を述べられるという点です。
この強みを生かさない手はありません!
論作文や面接で具体例を述べるときには、ぜひ自分が実際に講師を経験してそこから学んだことを自信をもって話しましょう。
話すときには、「ゆっくり・はっきり・堂々と」を意識。分からないことがあっても、堂々としている
教員採用試験では、話す内容よりも話し方のほうが重要です。
なぜなら、人が人を判断するときには、「どのように話すか」で無意識に判断している部分が大きいからです。
どんなに素晴らしい内容を話していても、声が小さかったり、おどおどしていたりしては、台無しです。
面接・集団討論・場面指導等では、どんなことがあっても「ゆっくり・はっきり・堂々と」して、教員としての余裕を演出しましょう。
余談
ちなみに私の場合は、一回目の不合格の原因が話すときの態度にあったと仮説を立てました。
確かに思い返してみれば、個人面接や場面指導のときに、予期せぬ返しが来たときに、「えっと…」と詰まることが多かったように感じます。
ですので2回目の試験本番では、どんな内容を答えるときも、「この解答であってますけど?」くらい堂々と笑顔で答えたことを覚えています。
今思えば、この堂々とした態度が「教員としてふさわしい余裕のある態度」と判断され、合格できたのかなとも思いますね。
突き抜けるのではなく、無難に減点されないことを意識
私は、1回目の教員採用試験の時、面接にしろ論作文にしろ、常に120点の質のものを出さないと合格できないと勘違いしていました。
この、「うまくやらなければ!」という気合いが、結果的にから回ってしまっていたように思うのです。
2回教員採用試験を受けてみて痛感したのですが
教員採用試験ははっきりいって、目立ったり、人一倍優れた能力を発揮したりすることよりも、減点されないことの方が大事です。
教員採用試験は、芸能人を発掘するようなオーディションとは違います。
教員としてふさわしい受け答えができて、必要最低限の知識が身についていれば、減点するポイントがないので十分合格できるというのが私の実感です。
このように判断されます。
ですので、減点されるポイントをなくし、着実に合格を狙っていきましょう!
- 必要最低限の礼儀と身だしなみ
- 笑顔
- ゆっくり・はっきり・堂々とした受け答え
- どんな質問が来ても落ち着いて切り返す余裕
- 読みやすくて分かりやすい論作文
- (面接や集団討論等で)人の話をしっかりと聞く
- 自分の意見を長々と話すのではなく、簡潔明瞭に話す
教員採用試験(特に人物試験)では、120点の力を発揮するのではなく、減点されないことやミスをしないことの方が大事!
講師で教員採用試験を受けるときの疑問に答えるQ&A
講師の人の方が新卒の人よりも不利・有利という話をよく聞きますが、はっきり言ってあまり関係ないと思います。むしろ、現場での経験を話せるので、私は大学生の時に受験した時より生き生きできたと思います(笑)ただ、講師で5回以上受験している人は、面接官にフィルターがかかって見られてしまう可能性はあるなとは感じます。しかし、今は現場も人手不足なので、昔よりも合格が出やすいです。あきらめないで受験し続けている限り、合格する可能性は非常に高いです。
なりませんでした。私もその点は心配していたのですが、「なぜ私立学校で働こうと思ったのか」「私立学校でどのような学びがあるか」など、私立学校に関する質問の答えがきちんと準備できていれば大丈夫です。
私は二次試験の人物試験からの受験でしたので、勉強は正直試験のある2か月前くらいからしました。(8月下旬の試験日に合わせて7月に入ってから)教員は夏休みに入ると少し余裕が出てくるので、その空いた時間を利用して勉強しました。人物試験だけの受験の場合には、勉強時間はがっつりは必要ないと思います。ただ、筆記試験を受験する場合には、半年くらいは勉強期間を見ておいた方がよいと思います。
講師で受験した時には、個人面接で、実際に働いていることを踏まえての質問が多かったです。また、集団討論のグループも講師の経験のある人とばかりだったので、実際の現場の視点を多く盛り込んで話した記憶があります。
まず、もう一度不合格の理由をじっくり考えてみてください。もしかしてこれ?程度の些細な気づきでも構わないので、気になった点を改善してみましょう。もし本当に分からない場合には、私の挙げた講師の受験で気をつけたことを意識するだけでも、よい方向に向かっていくと思いますよ。
まとめ 合格の秘訣
最後に、講師で教員採用試験に合格して分かった、合格の秘訣をまとめて終わりたいと思います。
- 知識はしっかり頭に入れる。(筆記試験の点数が足りていないのならば、満点を取るつもりで勉強し直す。知識の不足は、たとえ人物試験が良くてもカバーできない!)
- 話すときは、「ゆっくり・はっきり・堂々と」を意識。話の内容よりも、話すときの態度が合格を左右する。
- 論作文や面接では、講師経験から学んだことをしっかりとアピールする。
- 教員採用試験では、「減点されないこと」を意識する。
- いい意味で、リラックスした気持ちで受験する。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました!