この記事では、中学生の成績が下がってしまったときの原因と対処法を詳しく解説します。
このように、子供が中学生になって、「成績が下がってしまった!」と悩む保護者の方は多いと思います。
実は、中学生の成績は下がりやすいタイミングというのがいくつかあります。
成績が下がるのには必ず原因があり、正しく対処さえすれば成績アップにつなげることができます。
この記事では、元中学校教員の私が、中学生の成績が下がる原因と対処法まで詳しくご紹介します。
中学生の成績が下がりやすい4つのタイミング
中学生になって少しずつ成績が下がり続けているというパターンももちろんあるのですが、たいていの場合、どこかのタイミングで急に成績が下がることが多いです。
中学生になって成績が下がりやすいタイミングは4つあります。
- 中学校に入学してすぐ
- 中学1年生の2学期から
- 中学2年生になったら
- 中学3年生の夏休み以降
あまり心配しすぎずに、きちんと原因を分析して冷静に対処していきましょう。
【パターン別】中学生の成績が下がる原因と対処法
ここからは、成績が下がってしまったシチュエーション別に、原因と対処法について解説していきます。
①中学校に入学してすぐ成績が下がってしまった!
成績が下がった原因
- 小学校との変化(勉強の仕方やテストの形式など)についていけていない
- 勉強の難易度が小学校よりも上がった
対処法
- 中学校の勉強の仕方を確認する
- 学校の宿題や定期テスト対策に徹底して取り組む
いわゆる「小学校の時までは成績が良かったのに、中学校に入ったら…」というパターンですね。
中学校最初の定期テストが、思うように点数が伸びなかったという経験がある方も多いと思います。
そもそも、小学校のテストと中学校のテストは範囲や難易度も大きく違います。
小学校は100点をとってもらうためのテスト、中学校は学習の理解度を見るテストという感じです。
対処法としては、勉強の仕方を確認し定期テスト対策に徹底して取り組むことが挙げられます。
中学1年生は、勉強の仕方もよくわかっていない子が多いです。
やり方さえわかれば成績もすぐに伸びるというケースもありますので、まずは親子で勉強の仕方について今一度確認してみるとよいでしょう。
また、中学1年生の勉強は宿題と定期テスト対策を十分に行うことが最も大事になります。(結果的に高校受験対策にもなる)
勉強の仕方やテスト対策の方法については、他の記事で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
②中学1年生の2学期から成績が下がってしまった!
成績が下がった原因
- 英語や数学につまずきがある
- 宿題や定期テスト対策が十分ではない
対処法
- 英語や数学の理解が十分ではない単元の復習
- 学校の宿題や定期テスト対策に力を入れる
「中学校に入学したばかりのころは大丈夫だったのに、2学期になったら急に成績が下がってしまった!」
これもよくあるパターンです。
実は、中学1年生の2学期から学習内容が一段階難しくなります。
具体的には、英語と数学の難易度が上がり、前の学習をきちんと理解していないとついていけないようになってきます。
しかも、英語と数学は積み上げ式の教科です。
つまり、前がわからなくなると次もどんどんわからなくなってしまうのです。
ですので、英語と数学は苦手や理解が十分ではない部分があった時点で、早めに復習にとりかかることが重要になります。
③中学2年生になったら成績が下がってしまった!
成績が下がった原因
- 学習時間の不足・集中力の欠如
- 理解できていない部分が増えてきた
対処法
- 学習時間や勉強の仕方の見直し
- 苦手科目や理解が不十分な部分の復習
よく、中学2年生は中だるみの時期ともいわれますよね?
中学2年生で成績が急に下がった場合、多くは学習時間が不足していたり集中力が続かなくなっていたりします。
部活に夢中になっていたりスマホ・ゲームの時間が増えたり、理由は様々あります。
今一度、勉強時間や勉強に向き合う姿勢を見直すことが必要な時期です。
また、勉強時間が減っていないのに成績が下がっている場合には、理解できていない学習内容が多くなってしまっていることが考えられます。
特に、英語や数学は前の内容が理解できていないと中学2年生あたりでわからない部分が一気に増えてきます。
学習内容がきちんと定着しているか、定期テストの結果などをもう一度確認してみることをおすすめします。
苦手や理解できていない部分が多い人は、休日や長期休暇(夏休みや春休み)を利用して、まとめて復習するとよいでしょう。
お子さまが中学2年生ころになると、「勉強しない」「やる気ない」「塾に入れようか迷う」「塾か通信教育ってどっちがいいの?」というお悩みをもつ保護者の方も多いと思います。
詳しく解説した記事もありますので、あわせてご覧ください。
④中学3年生の夏休み以降成績が下がってしまった!
成績が下がった原因
- 周りも受験勉強を頑張っている
- 入試問題のような範囲の広い問題に対応できていない
対処法
- 実力テストのやり直し
- 苦手な単元の復習
- 模試などの実践を増やす
おそらく中学3年生になると、実力テストや模試の点数を重要視するようになると思います。
中学3年生の夏以降になるとみんなが一斉に勉強するようになります。
ですので、今まで通りに頑張っていても大幅に順位を上げることは難しいです。
さらに、実力テストや模試などは出題範囲が広いので、苦手科目や理解が不十分な部分がある場合には思うように点数を伸ばすことができません。
中学3年生の夏以降に思うように点数が伸びない場合には、苦手の克服に重点を置くといいでしょう。
中学生になって成績が下がり続けている場合の対処法
特に「このタイミングで下がった!」というわけではなく、中学生になったら成績が下がり続ける一方…と悩んでいる方もいると思います。
その場合には、上記4つのパターンの原因が複合して表れています。
成績が下がる原因
- 勉強の仕方がわかっていない
- 学習時間が不足している
- 勉強内容で理解できていないところが多い
- 特に数学や英語でつまずきがある
対処法
- まずは学校の宿題やワークをきちんとおこなう
- 勉強時間や勉強のルールを決めて、継続する
- 長期休み(夏休みや冬休みなど)を利用して、苦手の克服を図る
成績が下がり続けている場合、まずは学校の宿題やワークなどをしっかり行うことを意識し、学習習慣を定着させることが最優先です。
私の経験上、成績が下がり続ける一方という子は、学校の宿題やワークなどの提出率が悪くなっています。
まずは最低限出された課題がこなせているか、確認が必要です。
夏休みなどの長期休みで苦手の克服に取り組むのもいいでしょう。市販の問題集でおすすめのものを紹介した記事もございますので、ぜひご覧ください。
成績が下がった原因に正しく対処することが大切
この記事では、中学生が成績が下がってしまったときに陥っている原因や対処法について解説しました。
何もしていないのに成績が急に下がるということは基本的にはなく、成績が下がる裏には必ず原因があります。
原因をしっかり分析し、正しくアプローチしていきましょう。
また、成績が下がったときの対処法として「苦手な単元、苦手教科の復習」というのは欠かせません。
このブログでは、だれでも実践できる基本の勉強法を詳しくご紹介しています。もしよろしければ参考にしてみてください。
また、苦手の克服や繰り返しの学習を自分でやるのは大変という方は、通信教育を用いると格段にやりやすくなると思います。
通信教育について詳しくまとめた記事もございますので、興味がある方はあわせてご覧ください。