中学生と保護者の方向けの情報をわかりやすくお届けします!
お子様が中学生になって、学習の仕方が小学校のころと変わると、先取り学習をするべきか悩みますよね。
ここでは元中学校教員の私が、「先取り学習」はするべきか、率直な意見を述べていきます。
【元中学教員の見解】中学生に先取り学習は必要?→できる子はしよう!あくまでも復習の方が大切!
元中学校教員の私的には
中学生の先取り学習は、できる子やしたい子はぜひしてみよう!ただし、必ずしも全員がする必要はない。
あくまでも、習ったことの復習をしっかり行うことの方が大切!
と思います。
①まだ習っていない内容を自力で勉強するのは難しいから
まだ習っていない学習内容を自力で勉強するのは、思ったよりも難しいこと。
すべての子にできるわけではありません。
自分でどんどん先取りできる子はいいですが、難しい子は、決して無理をしなくて全然大丈夫です!
無理に先取り学習を進めようとせず、まずは、すでに習った内容の復習を丁寧に行おう!
先取り学習は「余力があれば取り組む」くらいの意識でOK!
②特に数学や英語は、復習をしないと差がつきやすい科目だから
確かに数学や英語は、先取り学習をしておくと、授業での理解度も上がります。
しかし、もっと大切なのは、習い終わった後の復習や反復学習です。
数学や英語は、前に習った内容がわからないとそのあとすべての単元が理解できなくなる「積み上げ式の教科」です。
③復習をしないとどんどん忘れていくから
極端な話、先取り学習をしていなくても、授業で先生の解説をしっかり聞けば学習内容を理解することはできます。
しかし復習は、自分で自発的に進めない限り、誰も代わりに行ってくれません。
まずは授業の復習や宿題に十分な時間をとり、余力があれば先どり学習も少し取り入れてみましょう!
中学生が先取り学習をするなら、新学期の前などの長期休みがおすすめ!
忙しい中学校生活を送る中で、先取り学習と復習を両立するのは正直大変です。
私としては、先取り学習は新学期に入る前の長期休みにするのが最もおすすめです!
新学期明けに習う単元を1~2つ先どりで学んでおくだけでも、授業の理解度が大きく変わります。
- 単項式と多項式
- 単項式と多項式の加法と減法
- 単項式と多項式の乗法・除法
- 因数分解
先取り学習がおすすめの中学生は?
先どり学習は、すべての中学生が無理して取り組む必要はありません。
しかし、以下に該当する中学生で余力がある人は、先取り学習をしておくと役に立つでしょう。
- 中学入学前の小6生
- 難関校やハイレベル校への高校受験を考えている人
- 高校受験後の中3生
中学入学前の小6生
中学入学を控えた小6生は、入学までに予習復習の時間を比較的とりやすいです。
中学入学後は、新しい授業のスタイルや部活動の開始などでバタバタします。
数学と英語だけでも最初の単元を先取り学習を進めておくと、新学期に心に余裕をもって入れますよ!
- 正の数と負の数
- 素数
- 素因数分解
- アルファベット
- be動詞(am,is,are)
難関校やハイレベル校への高校受験を考えている人
高校受験で難関へのチャレンジを考えている人も、長期休みなどを利用して先どり学習をしてみてもよいでしょう。
先取り学習をすることで、苦手対策や応用により多くの時間を割くことができるようになります。
高校受験後の中3生
高校受験後の中3生は、高校の学習内容を先取り学習しておくのをおすすめします。
特に大学受験を考えている人は、入学後のテストからがスタートです。
新学期から授業にしっかりついていけるように、春休み中に準備できると安心です。
【中学生・小6向け】数学の先取り学習の基本的な進め方
中学生が「先取り学習を進めたい!」と考える教科で多いのが、数学です。
ここでは、数学の先取り学習の基本的なやり方を解説します。
①教科書もしくは参考書で解説を読む
教科書や市販の参考書で、まずは解説を読みましょう。
ノートにポイントをまとめながら読むと、頭の中で整理ができて、ながら読みを防止できます。
中学生が先取り学習にも使える問題集や参考書は、以下の記事も参考にしてみてください!
「自分で教科書や問題集を読んで先取り学習を進めるのはしんどい…」と思う場合には、スタディサプリを活用するのもおすすめです!
スタディサプリは、月2,178円で小学生~高校生までの授業が見放題です。
授業時間は1回5分程度。必要な教科や単元を選んで授業を見られますので、先取り学習にも最適です!
ぜひご活用ください。
②問題集で基本問題を解く
解説で読んだことを、「基本問題」を解いて定着させます。
先取り学習では、考え方の基礎基本を確実にマスターすることを意識しましょう!
③間違い直し・解きなおしをする
解き終わった「基本問題」の、丸付けと間違え直しをしましょう。
間違えた問題には問題集に印をつけ、見返した時にわかるようにすると復習の際に便利です。
間違えた問題は2~3日あとにまた解きなおしてみると、より確実に内容が定着しますよ!
まとめ
この記事では、中学生に先取り学習は必要か?という疑問について、元教員目線でお答えしました。
- 先取り学習は、必ずしも全員に必要なものではない。まずは習ったことの復習をしっかり行うことを意識し、余力があれば先取り学習にも取り組んでみよう!
- 先取り学習を行う場合には、時間がとりやすい長期休みがおすすめ!
- 中学入学目前の小6、ハイレベル高校の受験を目指す人、高校受験が終わった中3は、先取り学習をするのもおすすめ!