こんにちは。まこです。
今回の記事は、教員採用試験の過去問分析の仕方を詳しく解説しています!
このような方におすすめの記事になっていますので、是非ご覧ください!
過去問分析の方法
過去問分析では、問題の難易度や出題傾向を的確に捉えていくことが大切です。
分析した結果に合わせて力を入れて勉強するポイントが分かれば、合格にぐっと近づくことができます。
ここからは、科目別に過去問分析の観点を示していきます。
過去問分析の観点【教職教養編】
教職教養(教育法規、教育心理、教育原理、学習指導要領 など)は、自治体の問題ごとに難易度や問題の出し方が様々です。
正直、めちゃめちゃ難しい自治体もあれば、簡単な自治体もあります。
教職教養の分析の観点は
- 全文を読んで正誤を判断する問題 or 穴埋め問題
- 頻出語句ねらい or 少し細かいところねらい
この2点です。
1つずつ少し具体例を入れて説明します。
全文を読んで正誤を判断する問題 or 穴埋め問題
これは実例を見せた方が分かりやすいですね。
【教職法規】
学校の設置等に関する記述として、法令に照らして適切なものは、次の1~4のうちのどれか。
1 学校を設置する際の設備、編制その他に関する設置基準は、学校の種類に応じ、地方公共団体が定めている。
2 区市町村の設置する高等学校、中等教育学校及び特別支援学校の設置廃止、設置者の変更は、文部科学大臣の許可を受けなければならない。
3 特別支援学校には、いかなる場合においても小学部及び中学部を置かなければならず、小学部及び中学部を置かないで幼稚部または高等部のみを置くことはできない。
4 特別支援学校には、寄宿舎を設けなければならないが、特別の事情があるときは、これを設けないことができる。
東京都教員採用試験問題H30年度改 正解 4
【教職法規】
次の空欄に当てはまる語句を入れなさい
第9条
教員法律に定める学校の教員は、
自己の崇高な使命を深く自覚し、絶えず と に励み、
その職責の遂行に勤めなければならない。
正解 研究 修養
どちらも教育法規に関する問題ですが、みなさまは違いは分かりますか?
上は選択肢の全文を読んで正誤を判断しなければならないので、全文を暗記しなおかつ細かい違いにまで気づけるくらいの勉強を重ねなければなりません。
一方下は、空欄の部分だけ分かればよいので、全文を暗記するよりもはるかに負担が少なくなります。問題集の空欄部分を中心に暗記するとよいです。
つまり、上のような問題が試験で出される場合には、空欄補充の問題ばかり解いていては完璧な試験対策にはなりません。
重要語句を空欄補充問題で覚えてきたら、後は全文を暗記する勉強にシフトする必要があります。
ですので、自分の自治体の問題が全文を読む必要があるのか、空欄補充だけでもすむのかを早い段階で判断し、勉強のスケジュールを組んでいくことが大切です!
全文を読んで判断する問題が多い場合には、空欄補充問題などで基礎固めをした後に、さらに細かいところまで覚えて知識を強化していくので、勉強時間に余裕を見た方がいいです。
頻出語句ねらい or 少し細かいところねらい
頻出語句が多く出題されるのか、少し細かいところがねらわれるのかでも問題の難易度が変わってきます。
頻出語句が多ければ、問題集の赤字の部分を中心に暗記していけばOK。
少し細かいところがねらわれる場合には、問題集の隅々まで勉強する必要性が出てきます。
過去問の分析観点【専門科目編】
専門科目(小学校全科や各教科)は以下のような観点に注目してみてください。
- 難易度
- 学習指導要領の出され方
難易度
専門科目は、筆記試験の中でも自分の専門となる分野ですので、少し厳しいようですが、 満点を狙うつもりで勉強する必要があります。
自分の今の実力で満点が取れそうな難易度か、満点をとるためにはどこを補充していくべきなのかをよく見極めてみてください。
また、大学入試のセンター試験レベルなのか、二次試験のレベルなのかといった、大学入試のレベルに置き換えて問題の難易度を分析してもいいと思います。
分析した問題の難易度に合った問題集やテキストで(教員採用試験対策用のものでも大学入試用のものでもいいと思います)対策を進めていくと効率的に勉強できます!
学習指導要領の出され方
専門科目の問題では、各教科の学習指導要領に関する問題があります。
- 学習指導要領を穴埋めする問題
- 学習指導要領の正誤を答える問題
- 学習指導要領に関する語句で作文を書く問題
など、いろいろな出題のされ方がありますのであらかじめ確認しておきましょう。
過去問の分析観点 【論作文 面接 集団討論 場面指導編】
論作文、面接、集団討論、場面指導の過去問を見るときは、
- どのようなテーマが出たか
- 好んで出すテーマは何か
を中心に見てください。
教員採用試験の人物試験の問題は、自治体ごとにカラーがあり、過去のテーマと似た問題や同じ問題が出されることが非常に多いです。
過去10~15年ほどで出されたテーマを分析することで、その自治体が好んで出すテーマが見えてきます。
特に面接では、同じテーマが繰り返し出題される場合がほとんどなので、過去問のテーマを全て自分に出題されたと置き換えて練習するだけでも勉強になります。
最後に
この記事では、過去問の分析方法や、分析の時の観点を解説していきました。
教職教養
- 全文を読んで正誤を判断する問題 or 穴埋め問題
- 頻出語句ねらい or 少し細かいところねらい
専門科目(小学校全科や各教科)
- 難易度
- 学習指導要領の出され方
論作文 面接 集団討論 場面指導
- どのようなテーマが出たのか
- 好んで出すテーマは何か
ぜひ、過去問を分析するときの観点として役立ててみてください。